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Archive for October, 2010

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日本で一番参考になるオンライン大学に関する資料作成<【2】ビジネス・ブレークスルー大学に通う学生の方達から生の声を頂きました>

今週は英文による事実の収集を書く予定でしたが、前週に紹介したBBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学)に通っている学生の方から、リアルタイムなBBT大学のレビューを頂きましたので紹介させて頂きます。

100%オンラインという新しいシステムを備えた大学に通っている学生の方から、実際に今受講しながら感じている生の感想を直接聞く機会というのは中々ありません。BBT大学は新しい大学でもあるので、今後このレビューが貴重な体験談として活用されていくことを願っています。

@kawanoue_kさん>による大学レビュー

【1】大学名

ビジネス・ブレークスルー大学経営学部ITソリューション科

【2】志望動機

OSS(オープンソースソフトウェア)が学べ、実務家の方から経営についても学べる点。さらに、社会人が多いこともあり人的ネットワークを構築できると考えたため。

【3】メリット

オンラインであるため、物理的な移動がなく継続的に学べる点。通常の大学では実務家の方から直接学ぶことは難しいが、オンラインでは講師の方の都合にあわせ収録などができるため、より現場を知っている実務家に学ぶことができる。
年齢や職業のバックグラウンドの多様性があり、さまざまな観点からの意見を聞き、意見交換を行うことで自分自身の視野が拡がる。

【4】デメリット

通常の大学に比べ、タイムマネジメントを含むより高い自己管理能力が求められる点。東京や大阪以外の地域では学生が孤立してしまい、モチベーションの維持が難しい。

【5】皆さんへ一言

日本において、オンライン大学という学びのスタイルはまだまだ浸透していません。仕事を持ったら学びをやめてしまうのではなく、常に学び続けることが重要だと考えています。それが日本人の世界においての競争力を高め、このグローバル社会を生き抜く武器になると思います。オンライン大学はそういった向上心の高い方にとって適した学びのスタイルだと思います。

@uk_pinさん>さんによる大学レビュー

【大学名】

ビジネスブレークスルー大学 経営学部

【志望動機】

地方勤務の為、スクーリングなしで経営学を学べるから。
大前学長を始め、講師陣が魅力的だった為。

【メリット】

・全講義オンライン
・実際のビジネスに生かせる
・講義以外にも様々な事を学べる

・全講義オンライン
文字通り100%オンラインで受講できる為、場所を問わず学ぶ事ができます。iphone、iPad向けのアプリも提供されている為、電車やバスの移動など隙間時間を有効に活用する事もできます。

・実際のビジネスに生かせる
ロジカルシンキング、マーケティング、競争戦略、リーダーシップなど、実践的なスキルを身につける事ができます。実際のビジネスで活用後フィードバックをし生徒同士で意見交換する事もあります。

・講義以外にも様々な事を学べる
経営者、留学生、自衛隊、会計士、医者、公務員等、多彩なバックグラウンドの生徒が集まっている為、様々な立場から意見交換する事で知識をつける事ができます。

【デメリット】

・自己管理が大変
・それなりのネット環境(ITリテラシー含む)が必要
・リアルとネットの温度差

・自己管理が大変
講義の流れは大まかに、講義受講->アウトプット->ディスカッション なのですが、
講義量が多く (2010年10月の講義時間は、1週間でおよそ14時間 (約1時間×週3日×4講義+約2時間の講義 (必修科目のみ))) それぞれアウトプットが必要です。
アウトプットのクオリティは生徒に委ねられますが、質の高いものを出そうとするとそれなりに時間がかかり、他生徒の投稿を閲覧し、意見交換するにも時間がかかるので、自己管理、時間管理が非常に大切になってきます。

・それなりのネット環境(ITリテラシー含む)が必要
講義は全て動画配信で行われる為、海外出張や旅行先でネット環境がよくない場合、受講できない事があります。コンテンツの容量を下げる、または事前にダウンロードできるようにするなどの対策が必要ではと感じています。また必然的にPCを使用する為、Officeの経験、情報収集速度、タイピング速度などもある程度必要です。

・リアル(東京)とネット(地方)の温度差
勉強会、セミナー、イベントなどは東京で開催される事が多く、地方の学生は参加できない事もあります。UsteamとTwitterの連携などで徐々に改善されていますが、まだまだ地方との温度差はあり、今後の課題です。

【皆さんへ一言】

常に時間管理、スケジュール調整に追われていますが、その分濃密で有意義な時間を過ごせていると思います。積極的に行動できる方は入学を検討してみてはいかがでしょうか。

*追記
@JohnSMaseさん>さんによる大学レビュー

【大学名】

ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部グローバル経営学科(第一期生)
(神戸大学 経済学部卒(2010年)

【志望動機】

経営者に必要な知識・能力をいち早く身につけ、それを学生間でのディスカッションや授業の課題で鍛え、夢である「愉快なる理想工場の建設」の実現する力を付けるためです。BBT大学は日本を代表する戦略コンサルタントや経営者の方々から夢の実現のために必要な知識・技術を学ぶことが出来、またそのような素晴らしい講義をネット環境さえあればどこでも・いつでも受けることが出来るためキャリアとの両立が可能なこともも魅力的でした。

また、前の大学に在学中にBBTの単科プログラムである「問題解決能力・基礎」受講していたためオンライン上で繰り広げられる議論の幅の広さ、深さを知っていたことも入学の決め手になりました。

【メリット】

・経済・経営分野では間違いなく日本最高の教授陣から学ぶことが出来ること

・同級生の活発な議論

・年齢も職業も違う同級生とのオンライン・オフラインでの交流(勉強以外でも)

・真にいつでも・どこでも学べる環境

・授業のスピードを自由に変えることが出来るため、時間を有効に活用できること

【デメリット】

・自己管理が求められ、一度脱落してしまうとなかなか戻ってきにくいこと

・都市圏と地方の格差

東京都市圏や大阪ではリアルでも学生同士の交流がありますが、やはり地方では学生の数が少ないため難しいようです。

・ディスカッションに時間差が生じてしまうこと

オンラインでのディスカッションになるため、どうしても時間差が生じてしまいディスカッションが続かないこともあります。

【皆さんへ一言】

私がBBT大学に入って感じたことは、「学ぶこと」がこんなに楽しかったのか!ということです。この大学には高校から周囲に流されて入ってきた人はいません。みんなが強い意志と夢を持って入学し、日々勉強しています。オンラインの大学であるため、基本的に誰からも監視は受けませんし誰からも勉強を強要されません。

しかし、そんな中でもBBT大学の学生は睡眠時間を削り、遊ぶ時間を削って勉強しています。そんな仲間とともに日々ネットを通じて勉強し、議論できることがBBT大学最大の魅力だと思います。

*追記
Akira>さんによる大学レビュー

【大学名】

BBTU (Business Breakthrough University),  Global Management Course

【志望動機】

This is a brand new, so is the first 100% on-line university in Japan.  The reason I choose to enroll and study at this school are:
1.  The founder Kenichi Omae’s ( who is globally renowned economic guru) ourt-of-the-box approach to the teaching, therefore “breakthrough” University.  The school’s motto is that “The school that doesn’t teach.” But to train and ready students to this ever changing and evolving today’s global market place where the answers from the old world are not the answers any more. This is quite a departure from Japan’s traditional educational approach that is one-way transfer of “existing” knowledge and its’ answers. and its memorization.
2.  It is because the school is 100% on-line, so that I, who resided then in the United States can enroll.a

【メリット】

The merit of being a student and taking a part in an online university is huge.
Top is the generation (age) spread between student, hence in the online university is something impossible to do in a traditional school environment.
There are no other place, not limited to school, like this where people from all age groups,— for example in our school from 18 yeas old to 62 years old,,— participate actively in a discussion, project, tasks in real time and try to solve the problem, or find a possible best answer.
The benefit for younger generations to mingle with socially experienced older generations are one… but in my view, the reverse, the benefit of the chance to mingle with the younger generations for the older generations out weight the other.  Because, there is no other place where the older generation can mix and compete, in some cases, in zero-base with the younger generations, more precisely, a birthing tomorrow.

【デメリット】

Due to the nature of being online, a student have to make an extra effort to meet in person.  But because of new technology, such as twitter, Facebook, Skype and other SNS services and technologies, this is much more easier than previous online university environment.

@kawanoue_kさん、@uk_pinさん、@JohnSMaseさん、Akiraさん、お忙しい中でのご協力本当に有難うございました。非常に具体的なレビュー内容で参考になりました。心より感謝申し上げます!(*皆さんのオンライン大学レビューも引き続き募集しております )


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日本で一番参考になるオンライン大学に関する資料作成<【1】日本語によるオンライン大学に関する事実収集>

1.   オンライン大学とは何か

オンライン大学とは文字通りインターネットを利用して単位を履修することが可能な大学です。主に以下の3つに分類出来ます。

【1】すべての授業をインターネット授業でおこなえる通信課程大学
【2】(一部を)インターネット授業でおこなう通信課程を併設する大学
【3】インターネット授業でおこなう通学課程の大学
via インターネット大学

そしてオンライン大学に含めるかがグレーゾーンとなっている、
<【4】フリーで提供されているオンラインコース>があります。

*そして今回の記事で主に触れるのは【1】と【4】です。

2.   現在、日本ではどのようなオンライン大学がメジャーなのか

色々と日本のオンライン大学について調べましたが、下記の5つ辺りがメジャーなようです。(他に<【1】すべての授業をインターネット授業でおこなえる通信課程大学>で有名な大学がありましたら、twitter/@rami2929か、ブログのコメント欄にて教えて頂けると嬉しいです。)

通信制eラーニングで学ぶオンライン大学、ビジネスブレークスルー大学(略称:BBT大学、BBTU)。

MBA(経営管理修士)取得が可能な、日本初の遠隔教育(インターネットや衛星放送)方式による専門職大学院。インターネット環境があれば国内・海外問わず学習でき、修了時にはMBAを取得できます。大前研一学長。

サイバー大学は、日本では初となるすべての授業にインターネットを活用したオンデマンド方式の株式会社運営の4年制、eラーニング型の大学です。世界的に見ると、アメリカのフェニックス大学や韓国のソウル・デジタルユニバーシティなど、オンラインを使った大学教育は広がってきています。私も、6年ほど前から、遠隔地授業の取り組みからインターネット授業を行ってきましたが、学生の出席率はほぼ100%で、学生達からの意見や質問がたくさん来るようになって、インターネットの効果を実感しています。via サイバー大学/設立主旨

通信による教育大学通信教育)を行う生涯学習学部生涯学習学科(家庭教育専攻人間開発教育専攻の2つの履修区分)のみをおき、生涯学習を指向している。卒業に必要な面接授業スクーリング)のすべてを、インターネットを通じたメディア授業の形態で受けることができ、日本で初めての本格的なeラーニング大学といわれている。生涯学習学科の家庭教育専攻は、日本で唯一、家庭内で保護者に何を伝え、何を学ばせるかについて学習できる専攻であり、生涯学習学科の人間開発教育専攻は、家庭教育や学校教育に連携する形での社会全体からの生涯学習の支援について学習できる専攻である。

大学間の共同研究として、ワイド大学(WIDE University, School of Internet: (SOI))が設けられている。ワイド大学は、教育を行う大学として正規のものではないが、1997年以来、慶應義塾大学湘南・藤沢キャンパス (SFC) の教授・村井純などが中心となって、オンライン授業、アーカイブ構築、リアルタイム中継実験など、インターネット上における大学教育についてさまざまな実験的取り組みがなされている。なお、「実験」であるため、受講に際しての料金は、2005年4月現在、必要とされていない。via インターネット大学

*追記

興味のある1科目から大学卒業資格まで約9万人が学んでいる通信制大学。全300科目の放送授業や全国57ヶ所の学習センター等での面接授業で生涯学習やスキルアップ。

3.   ビジネスブレークスルー大学・大学院の力の入れ方が特に凄い

調べながら感じていたことですが、ビジネスブレークスルー大学に関する情報はWEB上に溢れていました。大学側の力の入れようが伝わってきます。以下、参考になるであろうリンクをリストしておきます。

下記はビジネスサテライトでビジネス・ブレークスルー大学が取り上げられた際の動画です。著作権的に問題があると指摘を受けた際には即刻引用を削除しますが、 紹介するべきだと思うので現時点では引用しておきます。

4.   日本語によるオンライン大学のリスト

ひげぽん OSとか作っちゃうかMona-さんのサイトによるオンライン大学のまとめ記事が非常に参考になります。こちらのリストでは主に【4】フリーで提供されているオンラインコースがまとまって紹介されています。以下、リストを引用させて頂きます。

大学 公開形式 講義の例
MIT 動画講義資料 East Asia in the WorldJapan in the Age of the Samurai
東京大学 動画講義資料 労働法行政学情報記号論、コミュニケーションシステム進化生態情報学
School On the Internet(WIDE)日本語 動画講義資料、課題提出、履修 情報インターネット時代のセキュリティ管理、インターネット進化と可能性
慶応SFC Global Campus 動画講義資料 地方自治論、持続可能システム論、国民国家ナショナリズム環境保全計画論
Apple – Education – iTunes U 動画 Innovation Design,Computer Science Engineering Colloquia
VideoLectures – exchange ideas & share knowledge 動画 Basics of probability and statistics、Machine Learning, Probability and Graphical Models
信州大学大学院工学系研究科情報工学 講義資料 Linux入門、optimization
東京大学大学院情報学環-iiionline 動画講義資料 学際情報学概論I
奈良先端科学技術大学院大学 電子図書館 動画 コンピュータグラフィックスにおける物理シミュレーション
京都大学 動画 電子回路デモ実験1
東京工業大学 講義資料 電磁場古典論、基礎物理学実験
早稲田大学 動画など 統計学入門、 くずし字を学ぶ、経営技術情報基礎演習、中世ルネサンスラテン語講読、古代和歌
大阪大学 講義資料 西洋美術史アナログ集積回路設計Theory in Materials Science
九州大学 動画など 情報処理演習I、数値解析、並列アルゴリズム
慶応義塾大学 動画講義ノート 電気回路理論情報工学日本経済
スタンフォード大学 動画講義ノート Programming Abstractions、 Natural Language Processing、 Convex Optimization
北海道大学 動画講義資料 知財法、新世代知的財産法政策学
UC Berkeley@YouTube 動画 Structural Aspects of Biomaterials、Integrative Biology 131
北海道大学 MOSIR Project 動画 地球惑星科学宇宙科学

<引用終了>参考URL: http://d.hatena.ne.jp/higepon/20080929/1222686239

次週は英語による事実の収集を開始します。英語での情報量は膨大なので、恐らく2~3週間かけて作成することになると思います。

引き続き、皆さんからのオンライン大学に関する情報提供も行っていきますので、twitter/@rami2929か、ブログのコメント欄にてレスポンスして頂けると嬉しいです。


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日本で一番参考になるオンライン大学に関する資料作成<イントロダクション>

オンライン大学は、世界の教育機関の主流になる可能性を強く秘めています。

僕は大真面目にこの記事を書いています。
日本へ力強く伝える必要があると感じているトピックだからです。
オンライン大学は日本の教育システムすら一気に変えてしまう可能性があります。

そしてこの記事のタイトルは「日本で一番参考になるオンライン大学に関する資料作成」です。これだけ重要なトピックなのに、オンライン大学に関する資料が日本語WEBサイトには明らかに不足しています。そこで、文字通り僕がこれから数週間に渡ってオンライン大学に関する資料をまとめていきたいと考えています。(皆さんのレスポンス・情報提供・感想等もコメント欄・twitterにてお待ちしております。)

さて、僕はブログ開設当初に、オンライン化が進む米国の大学講義/DISTANCE LEARNINGの現状という記事で、

世界的なオンラインコースの定着化は、日本人がアメリカの大学・大学院で学ぶ割合を飛躍的に高める可能性があります。

と書きましたが、世界のビル・ゲイツ氏は公式の場でこう述べています。

「5年以内に、最高の教育は大学でではなく、オンライン上において無料で提供されるだろう」
via http://jp.techcrunch.com/archives/20100806bill-gates-education/

皆さんもご存知の通り、ビル・ゲイツ氏は勤勉家として有名です。常に最新の情報を取り入れ続け、新しい事柄を学習し続けています。またマイクロソフトのトップという彼のポジションには、世界の重要な情報が集中的に集まってくるはずです。世界の最高峰の頭脳・情報資源・学習意欲を持つ氏が、公式の場で確信の持てない発言をするとは考えられません。

とても重要なので、もう一度読みましょう。

「5年以内に、最高の教育は大学でではなく、オンライン上において無料で提供されるだろう」

ビルゲイツ氏は「5年以内」+「無料」と言い切っています。将来という遠い響きの言葉ではなく、2015年にはオンライン教育がもたらす恩恵が最大限に発揮されると断言しているのです。

この一文によってその重要性に気付くことは出来ます。しかし、僕はこの流れに対して具体的な個人向け対策が示されている文章を日本語で読んだことがありません。その指針となる資料を作成することが、今回の記事執筆の目的です。

では、どのようにすれば「日本で一番参考になるオンライン大学に関する資料作成」が実現されるでしょうか?この資料作成に伴い、記事を3つのステップに分けたいと思います。

【0】イントロダクション(今週)

【1】事実の収集
→日本語での情報収集
→英語での情報収集

【2】収集からの気付き
→各情報の比較・検討
→メリット・デメリット等の作成 etc

【3】気付きに基づく予想・対策
→オンライン化によって今後何が起ころうとしているのか
→どのように対策を取るべきか
→どのように活用するべきなのか etc

記事作成は学業の傍らに行っているので記事完結までに時間がかかるかも知れませんが、参考資料として十分な内容になるまで作成を続けていきたいと思います。


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海外留学のデメリット10選<完結編>

Despair

【1】高額な学費を支払わなければならない
【2】日本の大学に比べると卒業が困難
【3】人間関係構築が苦手だと孤独な生活へ
【4】卒業後、日本への就職が困難なケースが多い
【5】卒業後、現地への就職が困難なケースが多い
【6】日本語の言語感覚が鈍る
【7】住居トラブルが非常に多い
【8】交通の不便利
【9】逆カルチャーショックによる日本生活への不適応化
【10】食生活の違いから来る体調・栄養管理の必要性

英語圏の留学経験から獲得できる10の恩恵で紹介した、

【1】日本特有のバイアスから解放される
【2】弱い立場への理解が生まれる
【3】移民になるという選択肢を獲得できる
【4】海外大学院への道が比較的容易になる
【5】実用的な英語スキルが習得できる
【6】国際的な交友関係が築ける
【7】海外就職への可能性を獲得できる
【8】ハードスキルを英語で学べる
【9】自らを大幅に変える事が出来る
【10】国際恋愛が身近になる

が留学のメリットだとすれば、これからご紹介するのは留学の主なデメリット集です。執筆理由は、メリットとデメリットを詳細に比較・検討することを可能にし、留学に対してより現実的な感覚を持っていただく事に尽きます。僕の留学経験を交えながら、3週に渡って執筆した記事のまとめです。

1.   高額な学費を支払わなければならない

【一般的に留学費用はとても高額】

留学にかかる費用は一般的に行って非常に高額です。米国の公立の大学に4年間通ったとして、平均的に学費だけで700万円~1000万円前後はかかるでしょう(時期・地域・専攻・奨学金・単位取得スピード等によってかなり幅が出ますが)。これは現地の学生は支払う必要のない、Non-resident feeと呼ばれるインターナショナル生に科せられる学費が非常に高額なためです。

【米国の経済難による学費の値上げ】

また、近年米国は危機的な経済難でどこの州も資金が不足しているので、そのツケは学費の増加となって学生・学生の親へと回ってきています。留学生も例外ではなく、最近は学費が年々高まっていく傾向にあります。また、この流れに反対する学生運動が勃発するなど、学費の値上げはアメリカ全土で非常に深刻な問題として取り上げらているのが現状です。

【以下、twitterのRTによる意見をまとめました】

*ちなみに700~1000万円という費用は、日本の美大と対して大差がないという意見を頂きました。*日本では塾・予備校に通う費用を学費に計上した方が無難な場合もあります。これらの予備的な費用+日本大学の学費と、アメリカの大学費用を比べるのが現実的な比較かと思われます。

2. 日本の大学に比べると卒業が困難

【入学するのは簡単、卒業するのは困難】

これは日本の大学と海外の大学を比べる時に用いられる表現です。日本の大学が【入学が困難、卒業は簡単】だとすれば、その逆が海外大学です。日本では入試に最大の重きが置かれています。その試験を突破するために、日本の高校生は塾に通い、時には留年して予備校に通い、全精力を注いで試験対策を行います。が、入学後は遊び呆ける学生が多いのもまた事実です。米国の大学には日本のように徹底された入学試験というものは存在せず、主に高校時代のGPAが重要視されます。そして入学後は、卒業するまで大量の課題やエッセイの提出が義務付けられ、GPA平均を2.0以下を切り続けると強制退学になるなど、勉強しなければ卒業出来ない仕組みが導入されています。

*アメリカには、日本のように大学独自の入試試験が無い代わりに、高校生が受ける大学進学適性試験/SATというものが存在します。これが大学院の場合はGREとなり、ビジネススクールの大学院の場合はGMATを受けることになります。

【僕が入学時に受けた試験はToeflのみ】

例えば僕は現在通っている大学に入学するために行ったのは、日本の大学時代(僕の場合は高専です)のGPA提出と、Toeflという試験のみです。最近は英語を第二言語として扱う人の英語力を測るのがToefl受験の目的であり、入学に必要なToefl ibtの点数は大体60~80点位(大学)/80~100点(大学院)が相場となっています。(*僕の例は、日本の高専卒業後→米国4年制大学への編入学です。)

【ドロップアウトしていく留学生達】

僕は今までに何人もドロップアウトして母国へ帰国していく留学生を見てきました。語学学校から大学へ何年も入学できずに帰る学生、慣れない英語による大学講義に追いつけず成績不振によって強制退学になる学生、大学の高額な費用をまかないきれずに母国の大学へ入学しなおす学生、等々。何かとハードルが高い面があるのは確かです。

3. 人間関係構築が苦手だと孤独な生活へ

【individualなライフスタイルを好むアメリカ人】

2年間以上カルフォルニアで生活して、日本とアメリカの大きな違いとして気づいたことの一つに、現地の人達はグループ行動よりも個人行動を好む傾向があるという点です。僕が住んでいるのは人種のサラダボールと呼ばれるカルフォルニアなのでより分かりやすいんですが、アジア系のバックグラウンドを持っている学生達は友人を誘ってグループで行動するのに対し、米系のバックグラウンドで育った学生達はより少人数、あるいは個人で行動する割合が多いと思います。よって、individual化された環境+英語で友達を作るのは、日本より難しいかも知れません。

【留学生は人間関係を築く時間が限られている】

僕が大学の図書館に行くと、かなりの割合で留学生が必死に勉強しながら多くの席を占領しています。これは僕も毎日感じていますが、留学生の平均的な勉強量は現地学生の数倍以上です。何故なら英語というハンデを背負って現地学生と同じ量の課題をこなすには、時間的資源を現地学生より多く投資する以外に選択肢が無いからです。こうなると、友達を作る時間はかなり限られてきます。僕の場合は、多くの友達が出来始めたのは留学生活1年目を過ぎてからです。特に最初の数セメスターは必死だったので、友人作りところではありませんでした。英語にも少し慣れ始め、授業についていくのにも余裕が出来始めると、少しづつ周囲の学生達と交流を持つようになっていきました。

【アメリカ人の友達を一人も持たない中国人大学院生】

僕の元ルームメイトは中国出身の大学院生でしたが、彼は留学1年半目にして外国人の友達を一人も作っていませんでした。(そもそも作り気すらないようにも思えました。)彼の生活は驚くほどにシンプルで、朝起きて、大学講義へ行き、夜まで図書館で勉強し、1時間ほどランニングをして、寝る、というサイクルを一年以上に渡って繰り返していたのです。それはどうやら中国の想像を絶するほど過酷な大学入試試験期間に培った生活サイクルのようでした。彼の成績は大学院でも常にトップクラスでしたが、アメリカに住みながら一切外国人と交流を持たない彼の生活は、個人的に少しもったいないなと感じる面が大きかったのも事実です。

4.   卒業後、日本への就職が困難なケースが多い

【スケジュール差】

日本の大学生は一般的に3年の6月頃から就職活動が少しづつ始まり、秋から冬にかけて就職活動が本格化します(最近は就職難によって就活スパンが長期化の傾向にあるようですが、今回は触れません)。しかし、米国大学ではその頃に新しいセメスターが始まり忙しくなり、実質的に日本で就職活動が本格化する時期に企業とコンタクトをはかるのは厳しいです。

また、日本大学はある時期が来たら学生が一斉に就職活動を始めるのに対して、米国大学の学生達は希望する業界に合わせて期間を調節しながら、インターンシップ等を独自に開始しつつ企業とコンタクトを図っていくため、日本とスケジュールが合わせづらいのが現状です。

【物理的な距離】

日本の大学のスケジュールは日本企業の就職における採用活動に合わせた流れで組まれているため、学生が効率的に就職活動を進めることが出来ます。しかし、海外大学と日本大学の就職活動スケジュールにはかなり違いがあるために、留学生は2つの異なるスケジュールを継ぎ接ぎしながら就職活動を行う必要があります。

加えて日本で就職活動が本格的に開始される秋頃、海外大学生は新しいセメスターが始まって忙しくなり帰国するのは困難なので、日本で行われ始めるセミナー・説明会・会社訪問・筆記試験・面接などに参加することが出来ません。オンラインで得られる情報なら良いのですが、説明会などは現地に行かなければ参加できないので、物理的な距離は日本での就職活動において大きなハンデとなります。

【情報量の少なさ】

日本の大学を4年間過ごした方ならご存知の通り、ある時期になると自然と就職活動に関する情報が耳に入りやすくなります。それは学校がその時期に合わせて就職活動の説明会を行ったり、周囲の同級生達が一斉に活動し始める為に意識が高まったり、企業がそれに合わせて情報を公開しだすなど、就職活動を進めるための環境が整っているからです。しかし、留学生が得れる日本の就職活動に関する情報をは非常に限りがあります。就職活動はある面で情報が非常に貴重になるので、少ない情報量の中で進める必要がある留学生にとってはデメリットとなります。

5. 卒業後、現地への就職が困難なケースが多い

【劣る英語力】

当然ですが、海外で就職を希望する場合(特に米国企業で就職を希望する場合)、英語が話せなければ話になりません。しかも求められるのは日常会話程度ではなく、ビジネスレベルの英語力です。この就職難で、現地の外国人達も本気で仕事を探し回っています。彼等と対等にやりあうには、英語はそもそも当然として+アルファで秀でている才能・技術・即戦力が求められています。

【外国人を雇うのは面倒】

アメリカ人から見れば、日本人は外国人です。外国人である日本人が、米国企業に就職を希望する場合、企業が「わざわざ」就労ビザをその個人に発行しなけれなりません。よって現地の人を採用するより手間がかかります。ハッキリ言えば面倒なのです。しかもH1-Bビザの発給率は9.11テロ以降に激減しています。よって、面倒なプロセスを踏んでまで企業に採用させたいと思う魅力があり、尚且つ高い倍率を勝ち抜くだけの実力が無ければ、米国での就職は無理でしょう。

さて、ちなみにここで話しているのはH1-Bという就労ビザです。このビザは【米国大学→OPT申請→米国就職】を目指している人にとって最も重要な項目なので、かなり詳細に理解する必要があります。

以下に詳細を引用します:

6.【H1-B ビザ】

【基礎知識】
H-1Bビザは、専門的知識もしくは特殊技能を有する外国人に適用される短期就労ビザの一種で、一般的に大卒以上の学位取得者を対象としています。ところが、最近ではH-1Bの年間発行枠の大幅削減、審査の厳格化などと、H-1Bの取得が例年に比べ難しくなってきています。そので、H-1Bの申請に伴ういくつかの留意点を以下に説明します。まず、H-1B申請のための資格条件には下記の5項目が挙げられます。

(1)学士号以上の学歴、もしくはそれに相当する実務経験があること。
(大学の専攻科目が違う場合は、専門分野での実務経験6年;短大卒の場合、専門分野での実務経験6年;
高卒の場合、専門分野での実務経験12年)
(2)職務内容が取得学位と一致していること。
(3)職務内容が専門知識、または特殊技能を必要とする専門職であること。
(4)雇用先の在米企業がビザのスポンサーとなること。
(5)雇用主がその地域の同職種に支払われる平均給与額もしくは申請企業の同職務に支払われている給与のうち、
いずれか高い方を支払うこと。

加えて、重要な情報を同サイトから引用します。

7.【雇用主へのアドバイス】

H-1Bとは、一般的に専門職ビザ(”Speciality Occupation”)と言われています。H-1Bの雇用申請を行うためには、基本的には学生の大学の専攻と職務内容が一致していなければなりません。日本では通常学生の取得学位とは関係ない業種で採用したり、またその専門学位とは異なった部署に配属することが多くありますが、アメリカで就労ビザを取得するには、取得学位や専門科目が職務内容に関連しているか、もしくは過去に同種の職務経験があるかなどを審査されます。従って、会計学専攻の学生が会計関係の職務に就くのは通常問題はありませんが、大学の専攻とは全く違うポジションでの採用には問題が生じます。それでは、大学の専攻と異なるポジションでの採用は出来ないかというと、必ずしもそうではありません。

H-1Bの資格条件は ”学士号以上の学歴、もしくはそれに相当する実務経験があること” とあります。つまり、専門知識を必要とする実務経験3年で4年生大学の1年に相当するとみなされているため、大学の専攻科目が職務内容と異なる場合は、その専門職務分野での実務経験が6年以上あることを証明出来れば、H-1Bを申請することは不可能ではありません。この場合、その専門分野の権威者から、その職務経験が大学の専門課程に相当するものである、という旨の職歴評価表を取得することにより、H-1Bの申請を行うことが可能になります。また、専攻科目が職務内容と異なっていても、副専攻科目として職務内容に関連する科目を数多く履修していれば、上記同様H-1Bの申請が可能になってきます。

さらに詳しい情報はこちらよりどうぞ(引用元):解析!米国の就労ビザ

6. 日本語の言語感覚が鈍る

【敬語を独学で学んだ帰国子女の英語講師】

「英語が話せるようになると日本語を忘れるんですか?」という質問をたまに頂きます。忘れる、というのは少し大袈裟ですが、言語感覚が鈍る、ということなら大いにあり得ます。これに関して面白い体験談を聞いたことがあります。

僕は留学前に数ヶ月ほど英語学校に通っていました。学内では外国人講師がスピーキング・日本人講師がリーディングを教える形式を取っていたのですが、その中に一人だけ外国人講師のように流暢な英語を話す日本人講師が居ました。彼女は英国留学を終えて英語講師となった帰国子女です。そして留学期間中に英語をマスターした反面、帰国当初に日本語に関して困った問題を抱えていました。

それは「敬語が全く使えない」というものでした。非常に若い年齢でイギリスに飛び立ち、「年上の方に対して言葉遣いをあまり変えない」文化で育ったため、日本に帰国した時にどのように年上の人達と話せばいいのか全く分からなかったというのです。そのため、帰国後に相当な努力をして上下関係における日本語を独学で習得したのだそうです。

【思うように日本語が口から出てこない感覚】

上記の敬語が喋れないというのは稀な例だとしても、周囲の留学生達(僕もたまに感じますが)はskype等を通して母国の友人とたまに話すと、母国語が思うように出てこなかったりする経験をしています。これは思考回路が英語←→母国語に切り替わるのに少し時間がかかるためと思われます。

また、留学生活を始めて二つの言語と頻繁に接するようになってから気付いたことですが、言語というのは予想以上に使用頻度に比例して洗練されていきます。例えそれが日常会話であっても、メールであっても、何かの言語をアウトプットしていることに変わりはなく、それらを日々続けることによって表現に幅が出ていきます。留学生活では特に母国語を「喋る」機会が限られてくるので、その間に培うことの出来るはずだった母国語の「大人な」表現を習得する機会を失うとも言えるのです。

7. 住居トラブルが非常に多い

【ビジネスの一つとして捉えられているホームステイ】

数割の外国人の方は、ホームステイをビジネスの一つとして考えています。これはホームステイを検討している留学生ならば必ず覚えておいて欲しいことです。国際交流をメインに捉えた留学生受け入れと、ビジネスをメインに捉えた受けれとでは、必ず待遇に差が出ます。楽しいホームステイは良好な人間関係無くしてはあり得ないので、ホームステイ先選びの際にはこの点を留意する必要があります。

【ホームステイ先の家主と家具代弁償をめぐって争った友人】

僕の友人はイギリスに留学していたのですが、ホームステイ先で使用していたベッド裏にダニが大量発生して問題になりました。家主は友人に家具代全額弁償を要求し、彼女は責任転化として要求を拒否し続けた結果、非常に険悪なホームステイ生活が続いたそうです。結局友人の加入していた保険会社が全額支払いました。こういった金銭的なトラブルはよく聞く話です。

【アパートの管理人から引越しを拒否され続けた中国人】

僕のルームメイトはここへ引っ越してくるまで別のアパートに住んで居たのですが、そこで面倒な住居トラブルに巻き込まれていました。彼は(以下、Sonと呼びます)他の友人2人と住居契約を交わしていたのですが、友人の1人が何らかの理由により無断で引越しました。その結果、Sonはもう一人の住居人が見つかるまで引っ越してはいけないという契約規約により、事実上そのアパートへ拘束されることになります。結局は無事に今僕の住んでいるホームシェア先に引っ越すことが出来ましたが、学生同士のルームシェアトラブルもまた非常によく耳にする話題の一つです。

8. 交通の不便利

【日本の交通感覚がほとんど通用しない米国の車社会】

米国では車が無いと非常に不便です。特に都市部ではなく郊外に住む場合は、車が無いとどこにも行けません。僕は留学2年半目にして未だに車を持っていませんが(年内に中古車を所持予定)、今まで感じてきた不便利は数え切れません。

例えば日本のようにバスを使おうにも、米国のバスが定刻通りに来ることはまず100%あり得ないので、時間が無駄に消費されます。どこか近所のスーパーへ行きたくても、日本のように短距離間に様々な店が集まっているわけではないので、自ずと行ける場所が限定されてしまいます。インターンシップをするにも車は必要ですし、週末にどこかへ出掛けるにしても必ず車は必要となります。

短期間の留学ならまだしも、数年単位で留学を考えている方は車をどの時期に所有するかも検討する必要があります。

9. 逆カルチャーショックによる日本生活への不適応化

【逆カルチャーショックとは何か】

以下、日本教育委員会webサイトに詳しい説明があるので引用します:
http://www.fulbright.jp/study/res/life.html

アメリカでの勉強が終わり、日本に帰国した際、逆のカルチャーショックを経験するかもしれないことを覚えておいてください。カルチャーショックが、異文化体験から何かを学ぶプロセスであるのに対して、帰国後に経験する逆カルチャーショックは、そこから何を学んだか、自分の中の価値観がどのように変化したかを理解するプロセスであるともいえます。

逆カルチャーショックにもカルチャーショックと似たような症状が見られます。孤独感、疲労感、アメリカに戻りたい衝動、日本に対する怒りや絶望感といった精神的なものに加えて、肉体的な症状まで伴うこともあります。逆カルチャーショックはまったく予期せぬことであるがゆえに、人によっては、この逆カルチャーショックのほうが、渡米したときに経験するカルチャーショックよりも大きい場合があります。特に、アメリカにうまく適応できた人ほど、帰国したときの逆カルチャーショックからの立ち直りが、より困難であるともいわれます。渡米したときには多かれ少なかれカルチャーショックがあることが予想されますので、心構えがありますし、大学側も留学生のためのサポートサービスやアドバイザーなどを設けて対応してくれます。しかし、日本に帰国したときは、本人だけでなく家族や友だちさえも、すぐに元の生活に戻れるかどうかなどという疑問さえ抱かないため、逆カルチャーショックが起きたときとまどい、早く順応しなければならないというプレッシャーをより強く感じさせられます。

【僕が一時帰国した際に感じた逆カルチャーショック】

僕は去年の冬に日本へ一時帰国した際に、少しだけ違和感を感じていました。

<1>人々の表情の少なさ
特に日本の公共の場所における表情の少なさには本当に驚きました。米国では多くの人が感じたことを口に出し、表現ながら、気軽に話しかけているのに対して、日本ではこれほどまでに何かを喋ってはいけない雰囲気があったかな?ということを考えてしまうほどに戸惑いを覚えていました。

<2>空間的な圧迫感
米国はでは多くの建築物が日本のそれに対して非常に開放的な面積・広さを持っているせいか、日本の自分の家に着いた際にはひどく圧迫感を感じていました。空間的な開放感・圧迫感は気分に多きく作用するようで、何年も育った家に対してこんなに違和感を覚えるようになるものなのかと驚いたことを覚えています。

<3>神経質なまでの気配り
これは素晴らしい日本文化でもあり、米国と大きく異なる面でもあります。米国大学の数知れぬ事務処理の雑さに加え、スーパー・コンビに・レストランにおけるフランクな店員の接客態度、敬語や尊敬語を必要としない言語習慣に2年間ほど浸った後に、日本へ帰国した日に訪れたコンビニの光景が今でも目に焼きついています。丁寧にお辞儀をする店員さん、「お弁当を温めますか」と必ず丁寧な言葉遣いで聞いてくる対応、綺麗に管理された店内・・・これらをを見た時、僕はやっぱり日本は凄いなとホッとした反面、少しだけ「やりすぎ感」のようなもにに不自然さを感じていました。

これらは逆カルチャーショックとまではいきませんが、こうした感覚が強くなりすぎると精神的・肉体的に辛くなることがあるようです。

10. 食生活の違いから来る体調・栄養管理の必要性

【肥満大国と呼ばれる米国の食生活】

初めて米国のスーパーに訪れた時、まず驚いたのはインスタント食品の異様なまでの品揃えでした。次に驚いたのは、ファーストフードを利用する人達の多さです。そして最も驚いたのは、自分では一切料理をしないで生活している人達があまりにも多いという事実です。

米国ではそうしたインタスタントな食環境が整っているため、手抜き食生活が簡単に出来てしまいます。そしてそうした食生活を送っている人達が必ずと言っていいほど抱えている問題が「肥満」です。これは非常に深刻な問題として扱われ、どのように改善するべきかが常に話題となっています。

こうした環境で健康的な食生活を維持するのは、日本でそれを行うよりも手間がかかります。友人からのインスタントフード店への誘いを断ったり、健康的に品揃えの豊富なスーパーまで足を運んだり、日本とは違う食材を使っての調理方法に時間を割いたりしなければならないからです。

それでも人間の三大欲求である食を適切に摂取することは生活バランスをとる上で非常に重要なので、少し時間をかけてでも体調・栄養管理に気を配る事をオススメします。


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海外留学のデメリット10選<続き【4】~【6】>

前週に引き続き、

【4】卒業後、日本への就職が困難なケースが多い
【5】卒業後、現地への就職が困難なケースが多い
【6】日本語の言語感覚が鈍る

について書いていきます。

4.   卒業後、日本への就職が困難なケースが多い

【スケジュール差】

日本の大学生は一般的に3年の6月頃から就職活動が少しづつ始まり、秋から冬にかけて就職活動が本格化します(最近は就職難によって就活スパンが長期化の傾向にあるようですが、今回は触れません)。しかし、米国大学ではその頃に新しいセメスターが始まり忙しくなり、実質的に日本で就職活動が本格化する時期に企業とコンタクトをはかるのは厳しいです。

また、日本大学はある時期が来たら学生が一斉に就職活動を始めるのに対して、米国大学の学生達は希望する業界に合わせて期間を調節しながら、インターンシップ等を独自に開始しつつ企業とコンタクトを図っていくため、日本とスケジュールが合わせづらいのが現状です。

【物理的な距離】

日本の大学のスケジュールは日本企業の就職における採用活動に合わせた流れで組まれているため、学生が効率的に就職活動を進めることが出来ます。しかし、海外大学と日本大学の就職活動スケジュールにはかなり違いがあるために、留学生は2つの異なるスケジュールを継ぎ接ぎしながら就職活動を行う必要があります。

加えて日本で就職活動が本格的に開始される秋頃、海外大学生は新しいセメスターが始まって忙しくなり帰国するのは困難なので、日本で行われ始めるセミナー・説明会・会社訪問・筆記試験・面接などに参加することが出来ません。オンラインで得られる情報なら良いのですが、説明会などは現地に行かなければ参加できないので、物理的な距離は日本での就職活動において大きなハンデとなります。

【情報量の少なさ】

日本の大学を4年間過ごした方ならご存知の通り、ある時期になると自然と就職活動に関する情報が耳に入りやすくなります。それは学校がその時期に合わせて就職活動の説明会を行ったり、周囲の同級生達が一斉に活動し始める為に意識が高まったり、企業がそれに合わせて情報を公開しだすなど、就職活動を進めるための環境が整っているからです。しかし、留学生が得れる日本の就職活動に関する情報をは非常に限りがあります。就職活動はある面で情報が非常に貴重になるので、少ない情報量の中で進める必要がある留学生にとってはデメリットとなります。

5. 卒業後、現地への就職が困難なケースが多い

【劣る英語力】

当然ですが、海外で就職を希望する場合(特に米国企業で就職を希望する場合)、英語が話せなければ話になりません。しかも求められるのは日常会話程度ではなく、ビジネスレベルの英語力です。この就職難で、現地の外国人達も本気で仕事を探し回っています。彼等と対等にやりあうには、英語はそもそも当然として+アルファで秀でている才能・技術・即戦力が求められています。

【外国人を雇うのは面倒】

アメリカ人から見れば、日本人は外国人です。外国人である日本人が、米国企業に就職を希望する場合、企業が「わざわざ」就労ビザをその個人に発行しなけれなりません。よって現地の人を採用するより手間がかかります。ハッキリ言えば面倒なのです。しかもH1-Bビザの発給率は9.11テロ以降に激減しています。よって、面倒なプロセスを踏んでまで企業に採用させたいと思う魅力があり、尚且つ高い倍率を勝ち抜くだけの実力が無ければ、米国での就職は無理でしょう。

さて、ちなみにここで話しているのはH1-Bという就労ビザです。このビザは【米国大学→OPT申請→米国就職】を目指している人にとって最も重要な項目なので、かなり詳細に理解する必要があります。

以下に詳細を引用します:

6.【H1-B ビザ】

【基礎知識】
H-1Bビザは、専門的知識もしくは特殊技能を有する外国人に適用される短期就労ビザの一種で、一般的に大卒以上の学位取得者を対象としています。ところが、最近ではH-1Bの年間発行枠の大幅削減、審査の厳格化などと、H-1Bの取得が例年に比べ難しくなってきています。そので、H-1Bの申請に伴ういくつかの留意点を以下に説明します。まず、H-1B申請のための資格条件には下記の5項目が挙げられます。

(1)学士号以上の学歴、もしくはそれに相当する実務経験があること。
(大学の専攻科目が違う場合は、専門分野での実務経験6年;短大卒の場合、専門分野での実務経験6年;
高卒の場合、専門分野での実務経験12年)
(2)職務内容が取得学位と一致していること。
(3)職務内容が専門知識、または特殊技能を必要とする専門職であること。
(4)雇用先の在米企業がビザのスポンサーとなること。
(5)雇用主がその地域の同職種に支払われる平均給与額もしくは申請企業の同職務に支払われている給与のうち、
いずれか高い方を支払うこと。

加えて、重要な情報を同サイトから引用します。

7.【雇用主へのアドバイス】

H-1Bとは、一般的に専門職ビザ(”Speciality Occupation”)と言われています。H-1Bの雇用申請を行うためには、基本的には学生の大学の専攻と職務内容が一致していなければなりません。日本では通常学生の取得学位とは関係ない業種で採用したり、またその専門学位とは異なった部署に配属することが多くありますが、アメリカで就労ビザを取得するには、取得学位や専門科目が職務内容に関連しているか、もしくは過去に同種の職務経験があるかなどを審査されます。従って、会計学専攻の学生が会計関係の職務に就くのは通常問題はありませんが、大学の専攻とは全く違うポジションでの採用には問題が生じます。それでは、大学の専攻と異なるポジションでの採用は出来ないかというと、必ずしもそうではありません。

H-1Bの資格条件は ”学士号以上の学歴、もしくはそれに相当する実務経験があること” とあります。つまり、専門知識を必要とする実務経験3年で4年生大学の1年に相当するとみなされているため、大学の専攻科目が職務内容と異なる場合は、その専門職務分野での実務経験が6年以上あることを証明出来れば、H-1Bを申請することは不可能ではありません。この場合、その専門分野の権威者から、その職務経験が大学の専門課程に相当するものである、という旨の職歴評価表を取得することにより、H-1Bの申請を行うことが可能になります。また、専攻科目が職務内容と異なっていても、副専攻科目として職務内容に関連する科目を数多く履修していれば、上記同様H-1Bの申請が可能になってきます。

さらに詳しい情報はこちらよりどうぞ(引用元):解析!米国の就労ビザ

6. 日本語の言語感覚が鈍る

【敬語を独学で学んだ帰国子女の英語講師】

「英語が話せるようになると日本語を忘れるんですか?」という質問をたまに頂きます。忘れる、というのは少し大袈裟ですが、言語感覚が鈍る、ということなら大いにあり得ます。これに関して面白い体験談を聞いたことがあります。

僕は留学前に数ヶ月ほど英語学校に通っていました。学内では外国人講師がスピーキング・日本人講師がリーディングを教える形式を取っていたのですが、その中に一人だけ外国人講師のように流暢な英語を話す日本人講師が居ました。彼女は英国留学を終えて英語講師となった帰国子女です。そして留学期間中に英語をマスターした反面、帰国当初に日本語に関して困った問題を抱えていました。

それは「敬語が全く使えない」というものでした。非常に若い年齢でイギリスに飛び立ち、「年上の方に対して言葉遣いをあまり変えない」文化で育ったため、日本に帰国した時にどのように年上の人達と話せばいいのか全く分からなかったというのです。そのため、帰国後に相当な努力をして上下関係における日本語を独学で習得したのだそうです。

【思うように日本語が口から出てこない感覚】

上記の敬語が喋れないというのは稀な例だとしても、周囲の留学生達(僕もたまに感じますが)はskype等を通して母国の友人とたまに話すと、母国語が思うように出てこなかったりする経験をしています。これは思考回路が英語←→母国語に切り替わるのに少し時間がかかるためと思われます。

また、留学生活を始めて二つの言語と頻繁に接するようになってから気付いたことですが、言語というのは予想以上に使用頻度に比例して洗練されていきます。例えそれが日常会話であっても、メールであっても、何かの言語をアウトプットしていることに変わりはなく、それらを日々続けることによって表現に幅が出ていきます。留学生活では特に母国語を「喋る」機会が限られてくるので、その間に培うことの出来るはずだった母国語の「大人な」表現を習得する機会を失うとも言えるのです。

次週は最終回、

【7】住居トラブルが非常に多い
【8】交通の不便利
【9】逆カルチャーーショックによる日本生活への不適応化
【10】食生活の違いから来る体調・栄養管理の必要性

へと続きます。