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手段を目的化し続けると日本は滅びる

まず、下記の動画をご覧下さい。

次に、下記の動画の【5:00~8:10】までご覧下さい。

猪子さんの話を意訳すると、

英国や中国は「どうやって美味しいお茶を作るか」という目的追求しているのに対して、日本は「どのようにお茶を飲むか」という手段そのものを追求している。つまり、他国は手段を目的達成のために利用するが、日本は手段を目的化してしまう傾向があると言える。

個人的にこれはとても的を得た指摘だと思います。そしてこの「手段を目的化してしまう日本の傾向」というのは、笑い事では済まないような、もっと深層的な問題に繋がっています。

最近日本で流行っているDrucker氏はこう言いました。

Management is doing things right; leadership is doing the right things.

マネジメント物事を正しく行うことでありリーダーシップ正しいことをすることである。

さらにTim Ferris氏はこう言っています。

What you do is infinitely more important than how you do it.

何を行うかは、どのように行うかよりも、果てしなく重要なことである。

いくら物事を正しく行うことが出来ても、正しい事をしない限り効果は上がりません。間違ったことを大量に美しく正確にこなそうとする国は、正しいことを泥臭くても最短でこなそうとする国には一生太刀打ち出来ないのです。日本は正しいことを最短で行うことが苦手な国です。その長年培ってきた国民性が、様々な問題を蓄積させ、現代を汚染し始めています。

例えば労働環境に目を向けてみましょう。本来働くとは、生活するためのお金を得て、大切な人達との幸せを追求するものだったはずです。しかし、日本ではいつからか働くこと自体が目的となる傾向が高まり、その向こう側に目的としてあるはずだった家族との時間や、大切な人達との時間が犠牲にされていきました。メディアはそれを良しとする風潮を作り上げ、サービス残業や家族サービスなんていう残酷な言葉が飛び交うようになりました。挙句に働きすぎて過労死率トップの国になっていたりします。

僕は現在アメリカ人の方と付き合っていますが、彼女の親が第一に忠告したことは何だと思いますか。「日本人の男は仕事に人生を捧げ、家族を大切にしないから、よく注意しなさい」というものでした。これはアメリカ人が日本人に抱いていながら、僕達日本人には直接は言うことの出来ない暗黙のステレオタイプです。こんなに冷たくて悲しいステレオタイプが蔓延る国でいいはずがありません。そんな日本では最近、こんなデモが話題になっています。

就活早期化で学生ら抗議デモ 「卒論書く暇ない」 – 47ニュース

企業による採用活動の早期化や新卒一括採用の慣行に不満を持つ現役の大学生たちが23日、東京・新宿の繁華街をデモ行進した。

早期化や新卒一括採用というのは、手段であって目的ではありません。本来、人材採用の目的は企業に貢献できる優秀な人材を獲得することのはずです。しかし日本では無職期間が経歴に穴を空けるといった謎の現象によってこうした無駄で間違った手段が強行的に行われています。同じく就職難が続く米国で新卒採用や早期化といった習慣が存在しないのは、実力があればシンプルに採用へ繋がる仕組みになっているからです。

繰り返しますが、正しい事が何かを問うことなく、間違った事を美しく素早く正確に行おうとする国民性は、自国を破壊し続けます。確かに精神性を重んじる文化は美しくて、日本特有の文化を後世に残していくのは大切だと思います。ただあまりにも手段で遊びすぎてしまって、本来の目的を忘れてしまっていては本末転倒な結果にしかなりません。日本は手段を目的達成のために用いるという姿勢を、他国からもっと積極的に取り入れるべき必要性に迫られています。


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